第3回国連防災会議への東北大学の取り組み | Tohoku University DRR Actions

国連防災会議

ID:188 レジリエント・コミュニティ —私達の住まい,私達の地域,私達の復興— 

開催日
2015年03月16日(月)
時間
9:15-11:45(開場 9:05)
会場
東北大学 マルチメディアホール

開催レポート公開

使用言語
日本語 ・ 英語
通訳
同時通訳あり

お申し込み/お問い合わせ

E-mail:murao*irides.tohoku.ac.jp
(*を@に置き換えてください)

主催団体

東北大学 災害科学国際研究所(IRIDeS)

共催団体等

共催:国連人間居住計画(UN-HABITAT)

関連タグ

タグ:

PDFファイルなど

ファイルをダウンロードする

開催レポート

参加者数 約100名

本シンポジウムでは、2004年インド洋津波や2011年東日本大震災被災地の市長やコミュニティリーダー等を招き、コミュニティ・レジリエンス(災害に対するコミュニティの強靭さあるいは回復力)を高めるための取り組みを紹介、参加者と共有した。

第一部では、各スピーカーが被災時の実体験をもとに被災状況、復興状況、復興プロセス、実践しているプロジェクトや活動などについて講演を行った。インドネシアバンダ・アチェ市長はコミュニティのためのレジリエントシティについて、タイカオラック村のコミュニティリーダーは地域における環境景観改善プロジェクトについて、UN-HABITATミャンマーの国家プロジェクトマネージャーは国内のインフラ改善プロジェクトについて、フィリピンダンパ地区のコミュニティリーダーは、女性主導のイニシアティブについて、大分県佐伯市米水津地区の代表者はハード整備(避難所の整備・飲料水の確保など)またソフト整備(避難訓練の実施・児童に対する防災教育など)について、釜石市松原町の代表者は自主防災活動について紹介した。

第二部では、パネルディスカッション形式で被災前後でのコミュニティの変化、コミュニティ・レジリエンスの強化や継続、災害に強い地域形成のための地方自治体の役割、大災害を経験したことがない他のコミュニティへのアドバイスやメッセージなどについて多岐にわたる議論がなされた。パネリストからは被災前よりも良い社会を目指すためには、コミュニティにおける復興プロセスが非常に重要であると述べられた。また、被災後の復興再建によって強力な戦略が実現されるという結論に達した(物理的には減災マップ、早期警報システム、実践的には防災訓練やシミュレーションなど)。

当企画を通して、巨大災害の教訓を活かし、関係者や参加者らが防災に関する知見を深めることができた。よって、被災地の復興・再生に貢献できたものと考える。

イベント概要

これまでに国連ハビタットは、世界各地の被災地で災害居住環境支援活動を進めてきた。本会議では、東北大学災害科学国際研究所の国際防災戦略研究室と国連ハビタットとの協働により、2004年インド洋津波や2011年東日本大震災被災地の地方自治体やコミュニティ・リーダーを招き、「住民、コミュニティーの力」に焦点をあて、住宅再建および将来に向けたコミュニティー・レジリエンスを高めるための取り組みを共有する。またHFA2が先導する今後の地域支援のあり方、レジリエントな都市の形成、そして居住環境をつくっていくことにより形成される人間同士のつながりについて議論を展開していく。

詳細情報

司会進行:薬袋奈美子(日本女子大学 准教授)
9:05 開場

9:15
開会の辞:村尾修(東北大学災害科学国際研究所 教授)
挨拶:深澤良信(国連ハビタット福岡本部[アジア・太平洋地域担当]本部長)

9:20
パネル・ディスカッション「コミュニティ・レジリエンス」
モデレーター:佐藤摩利子(国連ハビタット バンコク)
パネリスト:
・村尾修(東北大学災害科学国際研究所 教授)
・マイトリー・ヨンクライジュグ(タイ カオラック バンナムケム)
・シェリル・パデュロ(フィリピン レイテ島 DAMPA)
・マウン・マウン・ミント(国連ハビタット ミャンマー)
・柴田渥(岩手県釜石市松原町)
・宮脇茂俊(大分県佐伯市宮野浦地区)
・イリザ・ビンティ・サアドゥディン・ジャマール(インドネシア バンダアチェ市長)
・アルフレッド・ロムアルデス(フィリピン タクロバン市長)(予定)

11:20
質疑応答

11:40
閉会の挨拶

▲ページのトップへ