ID:200 沿岸生態系を活用した防災と減災:Eco-DRRの主流化と課題
- 開催日
- 2015年03月15日(日)
- 時間
- 13:10-15:50(開場 13:00)
- 会場
- 東北大学 川内北キャンパス C206
開催レポート公開
- 使用言語
- 日本語
- 通訳
- 同時通訳あり
お申し込み/お問い合わせ
eac*g-mail.tohoku-university.jp
(*を@に置き換えてください)
http://gema.biology.tohoku.ac.jp/center/symposium/symposium150315/symposium150315.html
主催団体
東北大学 生命科学研究科 生態適応センター
共催団体等
後援:
環境省東北地方環境事務所
国際自然保護連合
コンサベーション・インターナショナル・ジャパン
協賛:
サラヤ株式会社
関連タグ
PDFファイルなど
開催レポート
参加者数 | 130名 |
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東日本大震災は、東北の太平洋沿岸に大きな災害をもたらしました。この地域は、豊かな海の恵みにより特有の文化と産業が発展してきた歴史があり、復興にあたっても、この豊かな恵み、すなわち東北沿岸の生態系サービスを健全に保つことが重要です。しかし、海岸の巨大な防潮堤など、従来のハードウエアを中心とした防災・減災策を中心とした復興が図られようとしています。
近年、注目されている生態系を基盤とした防災・減災(Ecosystem-based Disaster Risk Reduction)は、郷土の豊かな自然や文化を保つともに、経済的にも効率がよく復元力の高い対策です。自然や生態系の恵みに依存して文化や産業が発展してきた地域には特に重要な防災減災の方法であり、東北地方に限らず、広くさまざまな地域や国で実践が可能です。当イベントでは、東日本大震災による東北沿岸域の被害とその回復についての実例をもとに、Eco-DRRの有効性を再認識しました。したがって、関係各団体に、今後の防災・減災対策には、土木技術によるインフラの利点を生かしつつも、Eco-DRRの考え方を積極的に取り入れて行くべきことを強く訴えます。
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イベント概要
生態系を基盤とした防災・減災(Eco-DRR)についての進展と我が国の動向を紹介するとともに、気仙沼や仙台湾における沿岸生態系の現状とその生態系特性を活用した防災・減災の取り組みについて口頭発表やパネルディスカッション等を通じて議論・情報共有し、Eco-DRRの主流化について提言を行う。詳細情報
13:10~13:20
はじめに
登壇者:中静透(東北大学大学院生命科学研究科 教授)
第一部 生態系を基盤とした防災・減災(Eco-DRR)
13:20~13:40
基調講演 生態系を基盤とした防災・減災:科学と政策における新たな進展
登壇者:Dr. Fabrice Renaud (国連大学 環境・人間の安全保障研究所 環境脆弱性と生態系サービス課 課長)
13:40~13:55
講演1 「生態系を基盤とした防災・減災と気候変動適応対策の促進に向けて」
登壇者:古田尚也(国際自然保護連合 シニア・プロジェクト・オフィサー)
13:55~14:10
講演2 「コミュニティが生態系を活用した防災に果たす役割」
登壇者:日比保史(コンサベーション・インターナショナル・ジャパン 代表理事)
14:10~14:25
講演3 「東日本大震災の津波復興における巨大海岸構造物に対するEco-DRR代替案と既存土地制度との相克」
登壇者: 清野聡子(九州大学大学院工学研究院 准教授)
14:25~14:35
休憩
第二部 仙台湾・気仙沼からの報告
14:35~14:45
報告1 「Eco-DRRの源泉としての海岸エコトーンモニタリング」
登壇者: 平吹喜彦(東北学院大学教養学部 教授)、南蒲生/砂浜海岸エコトーンモニタリングネットワーク
14:45~14:55
報告2 「蒲生に楽しい防災公園を」
登壇者:仙台の高校生で考える防潮堤の会(仙台教育技術研究所)
14:55~15:05
報告3 「生態学的土地・資源管理の一環となる環境形成技術について」
登壇者: 廣瀬俊介(東京大学空間情報科学研究センター 協力研究員)
15:05~15:15
報告4 「東日本大震災の津波被災地の子どもを対象としたESDプログラムの役割と展望」
登壇者:秦範子(東京農工大学大学院連合農学研究科)
15:15~15:25
報告5 気仙沼市小泉地区「子ども小泉学」受講生報告
15:25~15:50
総合討論、提言の採択
コンビナー
占部城太郞(東北大学大学院生命科学研究科 教授)
竹本徳子(立教大学経営学部 プログラム・コーディネーター)