第3回国連防災会議への東北大学の取り組み | Tohoku University DRR Actions

国連防災会議

ID:184 災害教訓の伝承~アーカイブとメモリアルの役割とは~

開催日
2015年03月16日(月)
時間
17:30-20:00(開場 17:15)
会場
東北大学 川内北キャンパス C206

開催レポート公開

使用言語
英語
通訳
無し

お申し込み/お問い合わせ

E-mail:shibayama*irides.tohoku.ac.jp
(*を@に置き換えてください)

主催団体

東北大学 災害科学国際研究所(IRIDeS)

関連タグ

タグ:

開催レポート

参加者数 65名

本フォーラムでは,災害教訓の伝承をテーマに,デジタルアーカイブとメモリアルの役割について議論を行った.

まず,東日本大震災や他の自然災害のデジタルアーカイブの話題提供として,ハーバード大学における東日本大震災のJDArchive の取組についてアンドリュー·ゴードン氏及びテッド·ベスター氏(ハーバード大学)、2011年バンダアチェの津波デジタルアーカイブの取組についてムザイリン・アファン氏(Syiah Kuala University),東日本大震災の「東北の声」の取組についてデイビット・スレータ氏(上智大学)の報告がなされた.

次に,メモリアルの話題提供として,都市洪水と景観のメモリアルの調査についてスーザン・バエズ・ウルベルク氏(スウェーデン国防大学)、様々なアーカイブとメモラザイゼーションの調査について,スアンナ・ホフマン氏(Hoffman Disaster Consulting),原発のアーカイブとメモラザイゼーションの課題について森本亮氏(ブランダイス大学)と東日本大震災の様々なメモラザイゼーションについてセバスチャン·ボレー氏(東北大)の報告がなされた.

議論では,最初の課題として災害の記憶が文化を超えて、暗黙的及び明示的に生かされているかを議論し,これに関連して,必須な技術的知識と創造的思考の両方を必要とする動的過程から生まれるアーカイブと記憶の理解について議論をした.以上の議論を踏まえ,

・災害アーカイブの国際メタデータベースの開発

・災害復興と防災へのメモラザイゼーションの主流化のための提言

・災害アーカイブとメモラザイゼーションのための相対的な基準を促進

最後に,国際的な災害アーカイブとメモラザイゼーションの研究とグループを結成することの同意が得られました.

イベント概要

東日本大震災をはじめとする国内外の大規模災害において、膨大な記録・教訓が残されている。これらの教訓を今後起こるであろう災害に対して防災・減災対応や対策に繋げていく必要がある。展開をするために災害メモリアルも含め、海外の研究者及びアーキビストを招き、今後、災害教訓を東日本大震災の復興及び国内外に展開をしていくかを議論する。
登壇者の講演及び議論は、英語で行われる。

詳細情報

17:30~17:40
開会挨拶

17:40~17:55
ハーバード大学における東日本大震災デジタルアーカイブ
Ted Bestor and Andrew Gordon Reischauer Institute of Japanese Studies, Harvard University, USA

17:55~18:10
バンダ・アチェにおける津波デジタルアーカイブ
Muzailin Afan, Syiah Kuala University, Indonesia

18:10~18:25
東北の声:アーカイブとメモリアルプロジェックト
David Slater (paper co-authored with Maja Veselic), Institute of Comparative Culture, Sophia University, Japan.)

18:25~18:35
休憩

18:35~18:50
都市洪水と景観のメモリアル
Susann Baez Ullberg, National Defense College, Sweden

18:50~19:05
豊かな文化を通じたアーカイブとメモラザイゼーション:アート,ストーリー,詩,伝承
Susanna Hoffman, Hoffman Disaster Consulting, USA

19:05~19:20
減災のための主なメモラザイゼーション
Sébastien P. Boret, IRIDeS, Tohoku University, Japan

19:20~19:35
原発の記憶:福島原子力災害のアーカイブとメモラザイゼーションの課題。
Ryo Morimoto, Department of Anthropology, Brandeis University, USA

19:35~19:55
パネルディスカッション

19:55~20:00
閉会

▲ページのトップへ