ID:186 科学と実践的防災学〜防災における大学の役割とは〜
- 開催日
- 2015年03月17日(火)
- 時間
- 13:15-19:00(開場 13:00)
- 会場
- 東北大学 川内北キャンパス B200
開催レポート公開
- 通訳
- 無し
お申し込み/お問い合わせ
E-mail:izumi*irides.tohoku.ac.jp
(*を@に置き換えてください)
主催団体
東北大学 災害科学国際研究所(IRIDeS)
共催団体等
環太平洋大学協会 (APRU)
関連タグ
開催レポート
参加者数 | 約100名 |
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政府、大学、学術機関、NGOやアメリカNASAなどの研究機関から21名の防災専門家や研究者を招き、3つのテーマに沿って、セッションを行った。最初のセッションテーマ:「科学と実践のギャップを減らすにはどうすべきか?」では、特に企業との連携の重要性や必要性が強調された。すでに、国際的にも企業がHFA(兵庫行動枠組)の実現に向けて、政府や学術との連携事例が多数存在し、今後も引き続き産官学連携強化に向けて、協力していくことが確認された。次のセッション:「科学技術がいかに実践的防災に貢献できるのか?」では、現在研究機関などが所有するデータなどをいかに共有し、防災の実現に有効的に活用すべきかなどが議論された。アメリカでは、リスクアセスメントなどにも研究結果を反映させ、企業を介しながら防災対策の一環として研究結果が活用されている。そのような事例を今後も集めて、共有することの重要性が確認された。最後のセッション:「社会科学の防災への貢献」では、インフラ整備などのハード面だけではなく、教育、コミュニティ防災、NGOや地方自治体との協力などのソフト面も今後さらに強化する必要があるとの見解で一致した。さらに、大学自身も、災害時に学生、教員、職員の安全確保のために事前に準備をしておくなどのキャンパスセーフティーの重要性も強調された。全セッションにおいて、連携やパートナーシップ強化の必要性が広く議論され、今回の参加者の間でも、今後、ワークショップや連携プロジェクトを通してパートナーシップを実現することが確認された。
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イベント概要
このフォーラムでは、学術機関、企業、NGO, 政府機関から発表者を招き、以下3つのセッションを行います:1.科学と実践的防災のギャップを埋めるには?、2.科学技術の防災への貢献、3.社会科学の防災における役割。様々な角度から、産官学の連携や、大学・学術機関がより積極的に防災の実現に向けて貢献するには、何ができるのか、などについて発表・議論をします。
詳細情報
13:20〜13:30
開会式
登壇者:
Dr. Christopher Tremewan (Secretary General of Association of Pacific Rim Universities), Prof. Fumihiko Imamura (Director of International Research Institute of Disaster Science (IRIDeS), Tohoku University)
13:30〜13:55
基調講演
登壇者:
Dr. Gordon McBean (International Council for Science-ICSU),
Dr. Rudiger Klien (Integrated Research on Disaster Risk)
14:05〜15:20
Session 1: 実践的防災学とは?
登壇者:
Dr. Manu Gupta( アジア防災・災害救援ネットワーク)
Prof. Supot Teachavorasinskun(チュラーロンコーン大学 )
Mr. Masaaki Miyamoto(パシフィックコンサルタンツ)
Mr. Rowan Douglas(ウィリスリサーチネットワーク)
Dr. Yoshiko Abe(国際航業)
15:30〜17:10
Session 2:科学はどのように防災に役立つのか?
登壇者:
Prof. John Rundle(カリフォルニア大学デービス校)
Dr. David Green(アメリカ航空宇宙局)
Dr. Gerald Bowden(アメリカ航空宇宙局)
Dr Margaret Glasscoe(カリフォルニア工科大学)
Prof. Shinji Toda(東北大学災害科学国際研究所)
Prof. Yih-ChiTan(国立台湾大学)
Prof. Hui Zhang(清華大学)
17:20〜19:00
Session 3: 防災における社会科学の役割
登壇者:
Prof. Hugo Romero(チリ大学)
Prof. Reid Basher(ヴィクトリア大学ウェリントン)
Prof. Rajib Shaw(京都大学)
Prof. Karl Kim(ハワイ大学マノア校)
Prof. Takako Izumi(東北大学災害科学国際研究所)
Mr. Badaoui Rouhban(ユネスコ元防災部長)