第3回国連防災会議への東北大学の取り組み | Tohoku University DRR Actions

国連防災会議

ID:189, 94 災害ロボットの現状とギャップ,および将来の社会実装に向けてのアクションプラン

開催日
2015年03月14日(土)
時間
13:30-16:00(開場 13:00)
会場
東京エレクトロンホール宮城 601 大会議室

開催レポート公開

使用言語
日本語、英語
通訳
同時通訳あり

お申し込み/お問い合わせ

E-mail:tadokoro*rm.is.tohoku.ac.jp
(*を@に置き換えてください)

http://www.ieee-ras.org/educational-resources-outreach/un-symposium

主催団体

東北大学 災害科学国際研究所(IRIDeS)

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開催レポート

参加者数 ID189:120名 / ID94:90名

ID189 災害ロボットの社会実装:現状,ギャップ,将来に向けてのアクションプラン

*主たる成果
災害ロボティクスに関する世界のトップランナーが,災害ロボットの現状,社会実装へのギャップについて講演を行った.それに基づき,災害リスク低減のために取るべきアクションに関するディスカッションを行った.それに基づき,下記に述べるロボット分野の行動が宣言された.

*イベントで行われたボランタリーコミットメントの宣言内容
ロボティクスと情報通信技術を,その早い技術的進歩と同期させながら,国の災害マネジメント計画や制度を整備して,社会実装を図っていくために,関係者から成る国際委員会を設立する.

*参加者からのコメント
ロボティクスと災害リスク低減に対する将来の貢献に対して,強い期待が寄せられた.

*その他の情報
これまでのロボットの適用の実績に関して,参加者から驚きの声が上がった.

ID94 災害ロボットの社会実装:これまでの実績と未来へのチャレンジ

*主たる成果
日本の企業や大学による,福島第一原子力発電小事故緊急対応,プラントの廃炉措置,無人化施工システム,土砂崩れ災害,へのロボットシステムの適用の紹介を行った.下記の国際委員会の設立の宣言を行った.

*イベントで行われたボランタリーコミットメントの宣言内容
ロボティクスと情報通信技術を,その早い技術的進歩と同期させながら,国の災害マネジメント計画や制度を整備して,社会実装を図っていくために,関係者から成る国際委員会を設立する.

*参加者からのコメント
ロボットに関する技術的質問と,その災害適用に関する質問があった.

*その他の情報
これまでのロボットの適用の実績に関して,参加者から驚きの声が上がった.

イベント概要

本シンポジウムでは,災害ロボットの現状、その社会実装に伴うギャップ、そのために行うべきアクションについて議論を行う。
 ロボティクスは50年の歴史を経て、災害の予防減災・緊急対応・復旧における有効なツールとなってきた。たとえば、無人飛行ロボット(UAV)は広域の災害エリアでの概観情報収集を迅速に行い、遠隔操作水中ロボット(ROV)は海中の石油プラントの漏れを修繕し、無人地上走行ロボット(UGV)は事故を起こした原子炉プラントの汚染された場所で終息作業を行った。
 ロボットが有効性は次の3点にまとめることができる。1) 人間や従来の方法ではできないタスクを遂行する(アクセスできない場所や汚染場所で作業するなど)。2) リスクを低減する(たとえば、爆発、危険物質、放射能の可能性がある場所で作業するなど)。3) 迅速化、効率化、コスト低減に寄与する(高所にある災害被害施設を、足場を組むことなく迅速に検査を行うなど)。
 近年のロボティクスとそのコンポーネント技術の著しい発展により、ロボットが適用可能な場所やタスクが急速に拡大してきた。たとえば、20年前の遠隔ロボットシステムは上空から地上の情報を収集することができるだけだった。現在では、ロボットは検査すべき構造物の近くまで接近して詳細な視認検査を行うことができ、狭窄した開口部から被災建物内部に入って被災者を探索することができる。ロボットの知能や自律機能によって、ファーストレスポンダーの操作の負担を軽減し、収集した情報を自動的に計測した3次元マップに統合することもできる。以上の理由により、ロボティクスは10年後には災害の予防減災・緊急対応・復旧にとって不可欠のツールになると予測されている。

詳細情報

セッション0: ロボットデモンストレーション
2015年3月12日(木)15:00~18:00
東北大学 レアメタルグリーンイノベーション研究センター(青葉山キャンパス)
建物:http://www.eng.tohoku.ac.jp/english/map/?menu=campus&area=j の中のJ02
交通:http://www.eng.tohoku.ac.jp/english/map/directions.html

セッションの概要
東北大学が開発した災害ロボティクスに関する最新の研究開発とその適用について、デモンストレーションを行う。

プログラム
後日公開

セッション1 現状、ギャップ、将来に向けてのアクションプラン
2015年3月14日(土)13:30~16:00
東京エレクトロンホール宮城 講演室601
アクセス:http://miyagi-hall.jp/access/

セッションの概要
災害ロボットの現状、社会実装におけるギャップ、将来の減災のために必要なアクションプランについて議論を行う。

プログラム

13:30-14:00
日本の災害ロボティクス(仮題)
登壇者:淺間一(東京大学)

14:00-14:30
災害ロボットの現状と実績(仮題)
登壇者:Robin Murphy,テキサスA&M大学,米国

14:30-15:00
EUにおける災害ロボットの研究と適用(仮題)
登壇者: Gerald Steinbauer,グラーツ工科大学,オーストリア

15:00-15:30
EUのICARUSプロジェクト(仮題)
登壇者: Geert De Cubber,王立ミリタリーアカデミー,ベルギー

15:30-16:00
IEEE人道技術特別委員会の活動(仮題)
登壇者: Raj Madhavan,メリーランド大学,米国

関連セッション
主催:内閣府
2015年3月14日(土)13:30~16:00
東京エレクトロンホール宮城 講演室601
アクセス:http://miyagi-hall.jp/access/

プログラム(未定)

16:00-16:30 内閣府による研究開発プログラム(仮題)

16:30-17:00 ImPACTプログラム

17:00-17:30 SIPプログラム

セッション2 これまでの実績と未来へのチャレンジ
2015年3月16日(月) 9:50-11:50am
TKPガーデンシティー仙台勾当台 ホール1(仙台パークビル)
http://tkpsendai.net/koutoudai/access.shtml

セッションの概要
ロボットや関連システムの適用実績と、将来の減災に対するチャレンジについて議論を行う。

プログラム

09:50-10:10
地上走行ロボットQuinceと櫻の福島第一原発事故対応への適用(仮題)
登壇者: 吉田智章(千葉工業大学)

10:10-10:30
福島第一原発廃炉のためのロボット(仮題)
登壇者:岡田聡(日立製作所)

10:30-10:50
福島第一原発における廃炉のためのロボット技術を使った試みについて
登壇者:上原卓也(東芝)

10:50-11:10
日本の電力各社による原子力緊急事態支援センターの活動
登壇者:富森洋(原子力緊急事態支援センター,日本原子力発電)

11:10-11:30
無人化施工システムの現状と将来(仮題)
登壇者:北原成郎(熊谷組)

11:30-11:50
2014年広島土砂崩れ災害へのUAVの適用(仮題)
登壇者:渡辺豊(ルーチェサーチ)

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